EXHIBITIONS
大垣美穂子「immortal moment」
大垣美穂子は1973年富山県生まれ、95年に愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業。96年からドイツ国立デュッセルドルフ・クンストアカデミーに留学。2004年に同大学を卒業しドイツで活動した後、2010年にその拠点を日本に移した。13年にくも膜下出血での闘病期間を経て病を克服した大垣は、立体、インスタレーション、ドローイング、映像、パフォーマンスなど多岐にわたるメディアによって、生きること、老いること、そして死について、自分自身の日々の暮らしに真摯に向き合いながら作品を制作している。
これまで、身体に開けられた無数の穴から銀河のような光を放つ、年老いた人物をかたどった立体シリーズ「Milky Way」や、解体したメルセデス・ベンツを無数のビーズで装飾し、かつて日本で多用されていた宮型霊柩車に仕立てたものの内部に鑑賞者が「死体」として身を横たえる「before the beginning – after the end」など、死や老いといった概念をダイナミックかつ壮麗に表現。
近年では、町田市立国際版画美術館で開催された「THE BODY-身体の宇宙-」展(2019)で、小宇宙(ミクロコスモス)としての人体と、大宇宙(マクロコスモス)をひとつの空間で体現した立体インスタレーション《Milky Way》が記憶に新しい。
本展では、パートナーであり今年3月に逝去したアーティスト・佐藤雅晴への看病を続ける生活のなかで取り組んだ、平面シリーズ「immortal moment」の新作を発表。本作は、いまだ訪れたことのないマッターホルン、年老いた女性の手など、大垣が憧れを抱いているモチーフを、増殖する粒子をイメージした無数の点によって描いている。
これまで、身体に開けられた無数の穴から銀河のような光を放つ、年老いた人物をかたどった立体シリーズ「Milky Way」や、解体したメルセデス・ベンツを無数のビーズで装飾し、かつて日本で多用されていた宮型霊柩車に仕立てたものの内部に鑑賞者が「死体」として身を横たえる「before the beginning – after the end」など、死や老いといった概念をダイナミックかつ壮麗に表現。
近年では、町田市立国際版画美術館で開催された「THE BODY-身体の宇宙-」展(2019)で、小宇宙(ミクロコスモス)としての人体と、大宇宙(マクロコスモス)をひとつの空間で体現した立体インスタレーション《Milky Way》が記憶に新しい。
本展では、パートナーであり今年3月に逝去したアーティスト・佐藤雅晴への看病を続ける生活のなかで取り組んだ、平面シリーズ「immortal moment」の新作を発表。本作は、いまだ訪れたことのないマッターホルン、年老いた女性の手など、大垣が憧れを抱いているモチーフを、増殖する粒子をイメージした無数の点によって描いている。





