EXHIBITIONS
潘逸舟「不在大地」
等身大の個人の視点から、社会と個の関係の中で生じる疑問や戸惑いを問いかけるアーティスト・潘逸舟が、2年ぶりとなる個展で最新作を発表する。
潘は中国・上海生まれ、9歳のときに青森に移住。2012年に東京藝術大学大学院先端芸術表現科を修了し、現在は東京を拠点に活動。自らの身体や身のまわりの日用品を素材とした映像やインスタレーション、写真、絵画など様々なメディアを用いて、真摯に、ときユーモアも交えながら世の中の矛盾に向き合っている。
個展「The Drifting Thinker」(MoCA Pavilion、上海、2017)の開催や、「In the Wake - Japanese Photographers Respond to 3/11」(ボストン美術館、2015/ジャパンソサエティー、ニューヨーク、2016)、「アートセンターをひらく」(水戸芸術館現代美術センター、2019)などの展覧会に参加。「日産アートアワード2020」のファイナリストにも選出され、国内外で注目を集めている。
潘の最新作《Quick Response》は、陸に打ち寄せてくる波を、日本で開発され、中国で爆発的に普及したQRコードに変換し、そのコードを介してほかの場所にアクセスすることを試みる作品。本作は、潘が上海へ帰郷した際に、路上で二胡を演奏していた盲人が「投げ銭」の代わりとして首にQRコードを下げていた様を目撃し、急激に発展した技術によって身体の一部をその場から切り離しているような光景と、故郷を離れていた自身の不在の時間を突きつけられた出来事に由来する。
《Quick Response》で「不在はどのように個人の中に存在しているのか」という問いを提示するとともに、もうひとつの新作パフォーマンス映像では、自らの身体を用いて、社会と個人の終わりなき関係を示唆する。
潘は中国・上海生まれ、9歳のときに青森に移住。2012年に東京藝術大学大学院先端芸術表現科を修了し、現在は東京を拠点に活動。自らの身体や身のまわりの日用品を素材とした映像やインスタレーション、写真、絵画など様々なメディアを用いて、真摯に、ときユーモアも交えながら世の中の矛盾に向き合っている。
個展「The Drifting Thinker」(MoCA Pavilion、上海、2017)の開催や、「In the Wake - Japanese Photographers Respond to 3/11」(ボストン美術館、2015/ジャパンソサエティー、ニューヨーク、2016)、「アートセンターをひらく」(水戸芸術館現代美術センター、2019)などの展覧会に参加。「日産アートアワード2020」のファイナリストにも選出され、国内外で注目を集めている。
潘の最新作《Quick Response》は、陸に打ち寄せてくる波を、日本で開発され、中国で爆発的に普及したQRコードに変換し、そのコードを介してほかの場所にアクセスすることを試みる作品。本作は、潘が上海へ帰郷した際に、路上で二胡を演奏していた盲人が「投げ銭」の代わりとして首にQRコードを下げていた様を目撃し、急激に発展した技術によって身体の一部をその場から切り離しているような光景と、故郷を離れていた自身の不在の時間を突きつけられた出来事に由来する。
《Quick Response》で「不在はどのように個人の中に存在しているのか」という問いを提示するとともに、もうひとつの新作パフォーマンス映像では、自らの身体を用いて、社会と個人の終わりなき関係を示唆する。