EXHIBITIONS

堂島リバービエンナーレ2019

シネマの芸術学 -東方に導かれて- ジャン・リュック=ゴダール『イメージの本』に誘われて

堂島リバーフォーラム|07.26 - 08.17

展示風景 撮影=長谷川健太

展示風景 撮影=長谷川健太

展示風景 撮影=長谷川健太

ダレン・アーモンド Oswiecim, March, 1997 © Darren Almond

佐藤允 冒険 2017 © Ataru Sato

映画『イメージの本』場面写真 ©︎ Casa Azul Films - Ecran Noir Productions - 2018

映画『イメージの本』場面写真 ©︎ Casa Azul Films - Ecran Noir Productions - 2018

 大阪の堂島川のほとりに誕生した堂島リバーフォーラムを会場に、2008年に始まった堂島リバービエンナーレ。5回目となる今年は、飯田高誉(スクールデレック芸術社会学研究所所長/国際美術評論家連盟会員)をキュレーターに迎え、ジャン=リュック・ゴダールの最新映画作品『イメージの本』からインスピレーションされた内容で開催されている。

 ゴダールは、『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』など数々の名作を世に送り出してきたヌーヴェルヴァーグの巨匠。絵画、映画、テキスト、音楽を重層的にコラージュし、現代の暴力、戦争、不和の世界に対する自身の怒りを表した作品『イメージの本』(2018)は、映画祭史上初めて最高賞「パルムドール」を超えて特別に設けられた「スペシャル・パルムドール」を受賞した。

 本展では『イメージの本』に見るように、金融資本主義によって真の多様性が失われている現代において、「文明」と「野蛮」を対立構造ととらえず、理性的な記憶にとどまらない身体的記憶を呼び起こすアーティストたちの世界観を示す。本展について飯田は、「20世紀の記憶のアーカイブを前提にして、『飼い馴らされて』いないアートとは何なのかを問いかけていくものである」と述べている。

 参加作家は、ゲルハルト・リヒター、トーマス・ルフ、フィオナ・タン、ダレン・アーモンド、佐藤允、空音央の6名。グラフィックデザインは長嶋りかこ、会場設計デザインは石田建太朗が担当。