EXHIBITIONS
やなぎみわ展 神話機械
現代美術のみならず演劇界でも活躍する美術家・やなぎみわ。「エレベーター・ガール」で注目を浴びたやなぎは、「マイ・グランドマザーズ」や「フェアリー・テール」といった女性に焦点を当てた写真シリーズで世界的に評価され、2009年には第53回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表を務めた。
10年には本格的に演劇プロジェクトを開始。大正期の日本を舞台に新興芸術運動の胎動を描いた『1924』の三部作で話題を集めるほか、16年より台湾製のトレーラー車をステージの母体に、日本各地を巡礼する野外劇『日輪の翼』(原作=中上健次)で大きな感動を与えた。その傍ら、16年より日本神話をモチーフに福島市内の果樹園で桃を撮影し、人間の歴史や運命を問いかける新シリーズに取り組んでいる。
本展は、やなぎの10年ぶりとなる大規模個展。写真シリーズ「女神と男神が桃の木の下で別れる」の新作をはじめ、やなぎの代表作と舞台作品のアーカイブを資料や映像で紹介する。
また、本展に向けて、福島県立福島工業高等学校をはじめ、京都、高松、前橋の5校が連携した「モバイル・シアター・プロジェクト」制作による4機のマシンを使い、ウィリアム・シェイクスピア、ハイナー・ミュラーなどの戯曲の一場面を演じる展示空間をつくり出す。会期中には、同プロジェクトの一環として、マシンと俳優、美術・機械工学・舞台芸術が交差するライブパフォーマンス「MM」を2日間上演する。
10年には本格的に演劇プロジェクトを開始。大正期の日本を舞台に新興芸術運動の胎動を描いた『1924』の三部作で話題を集めるほか、16年より台湾製のトレーラー車をステージの母体に、日本各地を巡礼する野外劇『日輪の翼』(原作=中上健次)で大きな感動を与えた。その傍ら、16年より日本神話をモチーフに福島市内の果樹園で桃を撮影し、人間の歴史や運命を問いかける新シリーズに取り組んでいる。
本展は、やなぎの10年ぶりとなる大規模個展。写真シリーズ「女神と男神が桃の木の下で別れる」の新作をはじめ、やなぎの代表作と舞台作品のアーカイブを資料や映像で紹介する。
また、本展に向けて、福島県立福島工業高等学校をはじめ、京都、高松、前橋の5校が連携した「モバイル・シアター・プロジェクト」制作による4機のマシンを使い、ウィリアム・シェイクスピア、ハイナー・ミュラーなどの戯曲の一場面を演じる展示空間をつくり出す。会期中には、同プロジェクトの一環として、マシンと俳優、美術・機械工学・舞台芸術が交差するライブパフォーマンス「MM」を2日間上演する。