EXHIBITIONS

毛利悠子 / David Horvits「summer rains」

2019.07.19 - 09.07

毛利悠子 モレモレ:ヴァリエーションズ 2018 「Sensory Agents」(ゴヴェット=ブリュースター・アート・ギャラリー/レン・ライ・センター)での展示風景 画像提供=ゴヴェット=ブリュースター・アート・ギャラリー/レン・ライ・センター

毛利悠子 コールズ 2013- コーチ=ムジリス・ビエンナーレ(2016)での展示風景

デイヴィッド・ホーヴィッツ When the Ocean Sounds(Large Wave Crashing) 2018

デイヴィッド・ホーヴィッツ Mood Disorder 2012-

 毛利悠子とデイヴィッド・ホーヴィッツによる2人展。本展は、白雨、神立、洗車雨など様々な表情を持つ「夏の雨」をテーマに、2人による、水と雨にまつわる作品を展示する。

 毛利は1980年神奈川生まれ。磁力や重力、風や光などの目に見えない力と、日常のありふれた素材との出会いが生む表情にフォーカスしたインスタレーションを制作。偶然性や想定外のエラーといった、制作者の意図を超える要素を積極的に取り込み、自律的に機能する独特な展示空間を手がけている。

 ホーヴィッツは82年アメリカ・ロサンゼルス生まれ。距離や時間などをテーマに、多様なメディアを用いた作品を制作するコンセプチュアル・アーティスト。発表形式はインスタレーション、写真、彫刻、サウンド、パフォーマンス、出版、インターネットへの介入と、多岐にわたる。

 本展では、駅の構内の水漏れの現場から着想した毛利の代表作「モレモレ」シリーズや、コーチ=ムジリス・ビエンナーレ(インド、2016)の出展作品《コールズ》を再構成して展示。いっぽうホーヴィッツは、生物学者レイチェル・カーソンが示唆した、人間の血液と海水成分の類似性からインスピレーションを得て、海の音を人間の声で再現した水彩画《When the ocean sounds》などを発表する。