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EXHIBITIONS

自然と象徴―高島北海、アルフォンス・ミュシャを中心に

2019.05.22 - 07.07

アルフォンス・ミュシャ 主の祈り 1899 下関市立美術館蔵

高島北海 富士登山図 第七図 冨士草花 1878 下関市立美術館蔵

 壮大な世界観・宇宙観を表現した東西ふたりの画家、高島北海(ほっかい)とアルフォンス・ミュシャ。

 1850年山口県に生まれた高島は、工部省と農商務省の技術官僚として従事し、フランス・ナンシーの森林学校に留学した際には、植物学に関する造詣の深さからエミール・ガレに大きな影響を与えた。退職後は、画業に専念。自然科学に基づいて植物や山岳風景などを描いた。

 いっぽうミュシャは、曲線を多用した大胆な構図と鮮やかな色彩で描かれたポスターで、アール・ヌーヴォーを代表する作家として一躍有名となった。その構成のなかでも、自然からインスピレーションを受けた植物模様や幾何学模様といった装飾表現に、ミュシャの鋭い観察力とあふれる想像力を見ることができる。

 本展では、アール・ヌーヴォーというキーワードでもつながる、19〜20世紀への移行期の作家たちを紹介。高島の《富士登山図》や《日本北亜伯連峰図》(山口県立豊浦高等学校蔵/下関市立美術館寄託)、ミュシャの《主の祈り》やガレの《昆虫草花文花瓶》などが展示される。