EXHIBITIONS

MAMリサーチ007

走泥社―現代陶芸のはじまりに

森美術館|06.19 - 10.26

《ザムザ氏の散歩》を肩にのせる八木一夫 京都、五条坂にて、1954年

 アジアの現代美術の歴史的文脈を明らかにする試み「MAMリサーチ」の今回は、戦後の京都で結成された前衛陶芸集団「走泥社」を取り上げる。

 走泥社は、1948年に八木一夫、山田光、鈴木治など京都の若手陶芸作家を中核に結成。伝統的な陶芸にとらわれず、実用性を伴わない「オブジェ焼き」という新たなジャンルを生み出した。その成り立ちの背景には、京焼の歴史、また具体美術協会やパンリアル美術協会、墨人会や池坊など、同時期に京阪神で展開された前衛的な表現活動との関係があった。

 本展では、走泥社の結成から1960年代までの活動を中心に紹介。伝統と革新の狭間で新しい表現を追い求めた戦後の陶芸家たちの挑戦を振り返り、現代陶芸としての意義を考察する。