EXHIBITIONS

貫く棒の如きもの

木村翔馬、鈴木哲生、山本悠

2019.04.06 - 04.28

山本悠 アニメーション《Sexless》の原画 2019

木村翔馬 延長される 2019

鈴木哲生 青少年館(仮) 2019

 異なるジャンルで活躍する気鋭の若手作家、木村翔馬、鈴木哲生、山本悠の3名によるグループ展が開催される。

 木村は1996年大阪府出身。2019年京都市立芸術大学美術科油画専攻卒業、京都市立芸術大学院美術研究科修士課程絵画専攻在学。デジタルネイティブ世代の作家として、3DCGやVRといったデジタル技術と、従来の絵画の画法の双方を行き来しながら作品制作を行う。

 鈴木は1989年神奈川県出身。2013年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、15年KABKデン・ハーグ王立美術アカデミータイプメディア修士課程修了。ロゴマークやポスター、書籍の装丁、建築のサイン計画など、幅広くグラフィック・デザインを手がけている。

 山本は1988年埼玉県出身、2012年多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。緩やかな筆致でありながら物事を風刺したドローイングや、絵本などを発表している。

 展覧会タイトルの「貫く棒の如きもの」は、高浜虚子の俳句「去年今年貫く棒の如きもの」に由来したもの。本展は、一定して流れる時間や大きな自然の流れ、あるいはそれらを貫流する勢いのある何ものかを謳ったであろう力強い俳句から派生し、連続性と非連続性について、また無常観に相対するものをテーマとして展開される。