EXHIBITIONS

追悼水木しげる ゲゲゲの人生展

2019.03.23 - 06.02

水木しげるとその作品たち(Ⅱ) 2010頃 ©️ 水木プロダクション

 2015年11月30日、93歳で世を去ったマンガ家・水木しげる。『ゲゲゲの鬼太郎』『悪魔くん』『河童の三平』など、数多くのヒット作を生み出し、妖怪ブームを巻き起こした。

 太平洋戦争の激戦地で片腕を失うという壮絶な体験をし、戦後の貧困の中で紙芝居や貸本マンガを描いて、激動の時代を生きのびたその生涯は、マンガ家としてだけでなく、妖怪研究家としても高く評価され、独自の世界観から生み出された数々の「名言」にも注目が集まった。

 本展は、戦前・戦中・戦後を通して過酷な状況を、独自のユーモアと才覚で生き抜いた「人間・水木しげる」の生涯に徹底的に迫るもの。没後に刊行された画集に収録されている妖怪画を初公開するのをはじめ、妖怪たち、戦争の風景などを描いた貴重なマンガ原稿、エッセイ原稿などの資料約390点を展示し、水木が伝えたかったものは何かを探る。