EXHIBITIONS

特別展 時宗二祖上人七百年御遠忌記念

国宝 一遍聖絵と時宗の名宝

行快作 阿弥陀三尊像(うち一体) 京都・聞名寺蔵 鎌倉時代 13世紀 通期展示 

行快作 阿弥陀三尊像(うち一体) 京都・聞名寺蔵 鎌倉時代 13世紀 通期展示 

行快作 阿弥陀三尊像(うち一体) 京都・聞名寺蔵 鎌倉時代 13世紀 通期展示 

毘沙門天立像 京都・極楽寺蔵 鎌倉時代 13世紀 通期展示

銅造阿弥陀三尊像 滋賀・浄信寺蔵 鎌倉時代 13~14世紀 通期展示

毘沙門天立像から発見された納入品 京都・極楽寺蔵 鎌倉時代 13世紀 ※パネル展示のみ

毘沙門天立像から発見された納入品 京都・極楽寺蔵 鎌倉時代 13世紀 ※パネル展示のみ

毘沙門天立像から発見された納入品 京都・極楽寺蔵 鎌倉時代 13世紀 ※パネル展示のみ

 太鼓やかねを鳴らして踊りながら念仏を唱えることで知られる「時宗」は、鎌倉時代の僧侶・一遍が開いた宗派。一遍は念仏を唱えることで分け隔てなく人々が往生をとげられると説き、全国を行脚して、念仏札を配り、布教に努めた。その後、二祖の真教が時宗を教団として整備し、大きく発展させた。

 本展では、2019年に真教の700年遠忌を迎えることを記念して、時宗の名宝を一挙に紹介。全国各地を遍歴した一遍の生涯を描いた国宝《一遍聖絵》(清浄光寺[遊行寺]蔵)をはじめ、真教の足跡を綴った《遊行上人縁起絵》、時宗の歴代祖師の肖像画や肖像彫刻など、伝えられてきた名宝の全貌を明らかにする。
 
 さらに見どころのひとつとなるのは、展覧会の事前調査において新発見された《銅造阿弥陀三尊像》《木造阿弥陀三尊像》《毘沙門天立像》の文化財3件。

 滋賀県の名刹・浄信寺の蔵から見つかった《銅造阿弥陀三尊像》は、《洛中洛外図》にも描かれる御影堂新善光寺の本尊であると予想される。《木造阿弥陀三尊像》(京都・聞名寺蔵)は快慶の一番弟子・行快の作品。寡作で知られる行快の貴重な作例となる。そして、鎌倉時代に一流仏師の力量を感じさせる京都・極楽寺秘蔵の《毘沙門天立像》は、今回が特別出品。像内から造像当初の納入品3種が発見され、これらのパネル展示を行う。