EXHIBITIONS

ピエール セルネ & 春画

シャネル・ネクサス・ホール|03.13 - 03.27, 03.29 - 04.07

喜多川歌麿 歌まくら 天明8(1788) 浦上満氏蔵

ピエール・セルネ Kaitlin & John, 2016 © SP2X

 パフォーマンスアーティスト、写真家のピエール・セルネによる写真作品「Synonyms(同義語)」シリーズと、近年注目が集まる日本の春画を紹介する展覧会が開催される。

 セルネはフランス出身。パリのルーブル宮にあるレ・ザトリエ・デュ・カルーゼルでアートを学ぶ。20代前半に写真家として活動した後、渡米。世界最大規模を誇るファインアートのデータベース「artnet.com」の設立など、ビジネス界で成功を収めた。現在は再び作家活動に取り組み、アメリカを拠点に世界各地のギャラリーや美術館でパフォーマンスおよび個展を行う。

 これまで作品を通して、世界の人々のあいだに存在する類似点を探求してきたセルネ。今回展示される「Synonyms(同義語)」では、性あるいは性行為という人類共通のテーマを扱い、文化的・民族的に異なる背景を持つ個人、あるいはカップルのヌードを被写体として、モノクロのシルエットによる抽象的形態の認識を鑑賞者に委ねる。

 世紀を越えて、セルネの写真作品に邂逅するのは、浦上蒼穹堂・浦上満コレクションの鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎らの珠玉の春画の数々。春画は、人間の性愛をユーモアをもって描いたことから「笑い絵」とも呼ばれた。その大胆な構図や色彩は印象派の画家たちやパブロ・ピカソにも大きな影響を与えている。

 共通して普遍的な生を表するセルネと江戸の春画。本展では、国や時代を越えたユニークなコントラストを堪能することができるだろう。