EXHIBITIONS

江戸の奇跡 明治の輝き

日本絵画の200年

2019.03.15 - 04.21

伊藤若冲 花卉双鶏図 個人蔵

曾我蕭白 松に孔雀図襖 三重県立美術館藏

竹内栖鳳 アレ夕立に 髙島屋史料館藏

 近年、伊藤若冲や曽我蕭白ら奇想の画家たちを紹介する展覧会が続けて開催されるなど、注目を集める江戸絵画。いっぽうで、明治150年の節目にあたる2018年には、江戸時代に次ぐ明治時代を様々な角度で照射し、日本の近代化を歩みが振り返られた。

 さかのぼること江戸時代では数多の流派が起こり、いまに伝わる傑作が生み出されたが、多くは前時代の作品や、中国・西洋からの舶載画を学習なくしては成り立たなかった。そして横山大観や菱田春草ら明治時代の日本画家たちも同様に、江戸時代の基礎を引き継ぎ、そこから革新へと踏み出すに至った。

 本展は、前後時代にあたる江戸・明治の日本絵画に焦点を当てるもの。円山応挙、伊藤若冲、曾我蕭白、横山大観、菱田春草、竹内栖鳳らによる逸品約180件をを揃え、両時代の絵画史をたどる。