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原田裕規 写真の壁:Photography Wall

原田裕規 写真の山(仮) 2018年7月、推定およそ 10000枚の写真(当時)

「原田裕規 写真の壁:Photography Wall」メインビジュアル

 人々に広く認知されるモチーフを取り上げ、議論を喚起する数々のプロジェクトを展開してきた美術家・原田裕規。近年は「心霊写真」を主題に、ニュージャージーやかつて暮らした千葉県松戸市で回収した作者不詳の膨大な写真群を再構成し、「新しい心霊写真」をつくり出すことを試みた。

 原爆の図 丸木美術館で開催する個展「写真の壁:Photography Wall」では、これらの膨大なイメージ(写真)がまったく異なる手法で展示される。

 原田は広島で被爆した祖父をもち、原爆投下という惨事にある一定の当事者性を覚えながらも、写真や伝聞などの二次的な体験の「越えられない壁」に関心を寄せてきた。そして、こうした壁を自身のみでなく、生き延びた被爆者や惨事に対峙するすべての人々に共通して存在するものではないかと考えるようになったという。

 本展では、原田が感じてきたイマジナリーな壁を、およそ6メートルにおよぶ「写真の壁」に見立て、私たちがイメージのまとまりに対してどのような関係性を構築できるかを問いかける。あわせて、近年制作・発表された「心霊写真」がテーマの新旧作も展示予定。