EXHIBITIONS

前田耕平「パンガシアノドン ギガス」

前田耕平 映像からのスチル 撮影=呉屋直

 人、自然、物事との関係や距離に興味を向け、自らの体験を手がかりに様々なアプローチで作品を発表する作家・前田耕平が、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで個展を開催する。

 前田は1991年和歌山県出身。2016年の個展「前田耕平アワー 夜のまんだらぼ」(KYOTO ART HOSTEL kumagusuku、京都)では、10日間会場に住み込み、鑑賞者との対話型パフォーマンスを行った。また18年の個展「イ ト ム」(Gallery PARC、京都)では、巨大な土塊の彫刻やインスタレーションを発表するなど、自由な表現技法と精力的な発表で注目を集める。いっぽうで、アーティストの宮坂直樹とともに、文化機関「Midnight Museum」を立ち上げ、展覧会企画を務めるなど、活動の幅を広げている。

 18年、アーティストインレジデンスでタイに滞在し、メコンオオナマズが生息するダムでのリサーチを行った前田。本展では、タイの信仰のかたちをテーマにした新作の映像インスタレーション《パンガシアノドン ギガス》を発表する。