EXHIBITIONS

ポーラ美術館コレクションによる 「名画の時間」

2018.12.08 - 2019.03.17

左は黒田清輝《菊》(1912)、右は東信《Drop Time-菊-》(2018) ©AMKK

ラウル・デュフィ パリ 1937 ポーラ美術館蔵

 絵画に描かれた「時間」の表現に焦点を当てる「名画の時間」展で、フラワーアーティスト・東信(あずま・まこと)と近代の巨匠による花の絵画とがコラボレーションした映像作品「Drop Time」を公開する。

 東は南青山にてオートクチュールの花屋「JARDINS des FLEURS」を営む傍ら、2005年より花や植物による表現の可能性を探求。ニューヨークでの個展を皮切りに、国内外で先鋭的な作品を数多く発表している。09年に実験的植物集団「東信、花樹研究所(AMKK)」を立ち上げるほか、近年では人と花の接点を模索するプロジェクトも精力的に展開。独自の視点から植物の美を追求し続けている。

 「Drop Time」シリーズは、黒田清輝の《菊》、ルノワールの《アネモネ》、ルドンの《日本風の花瓶》の3点を生花で再現し、その花々を数週間にわたって撮影した映像作品。こぼれ落ちていくような花の命の移ろいを映像で追い、絵画に描かれた時間を体感することができる。