EXHIBITIONS

福武コレクション

西へ東へ。藤田嗣治と国吉康雄

熊本県立美術館|01.07 - 03.23

国吉康雄 ミスターエース 1952 福武コレクション蔵

 1920年代にパリで頭角を現し、第2次大戦下の時勢に翻弄され、故郷へ戻ることなく没した日本人画家・藤田嗣治。16歳でアメリカへ渡った国吉康雄も異国の地で生涯を終えるという、同じ運命をたどった画家のひとりであり、アカデミックな要素を持ちつつも比較的自由な環境で絵画を学んで、仲間たちと新しい表現を試みた前半生は、藤田の経歴と重なる部分がある。

 藤田の「乳白色の肌」を持つ優美な女性像と、国吉のずんぐりとした量感あふれる人体表現。画風は異なるが、両者ともポスト印象派やオールドマスター、キュビスムといった、当時の様々な美術動向を下敷きとしている。

 本展では、長い外国暮らしと類例の少ない画風から特異な存在として語られる藤田と国吉が、パリとアメリカで置かれた状況に注目しながら、2人の多岐にわたる活動の一端を紹介。国吉作品を網羅する福武コレクションと、熊本県立美術館、不知火美術館の所蔵品が揃う貴重な機会となる。