EXHIBITIONS

平野遼 特別展

2019.01.12 - 02.17

平野遼 坐る人 1980

平野遼 夢 1990

 暗色を基調とした、静謐でありながら力強い筆致が特徴の人物画、抽象画を描いた洋画家・平野遼の展覧会が開催される。

 平野は、1927年大分県生まれ。9歳の頃より水彩、鉛筆、墨彩画などの技法を独学し、通信教育で添削指導を受ける。日本軍から除隊後は、画塾に通って新制作派展に蝋画を出品し、初入選。51年より自由美術家協会展で出品を続け、58年〜64年まで同協会で活動。その後、主体美術協会の創立会員となり、75年に退会後も個展を通じて作品を多数発表した。92年に享年65才で世を去る。

 独学で絵画表現を磨き、「精神と肉体の接触に近い表現」を目指した平野。本展では、晩年に取り組んだ抽象表現を中心に約35点を紹介する。