EXHIBITIONS

芳年

激動の時代を生きた鬼才浮世絵師

2018.10.28 - 2019.01.06

月岡芳年 演劇改良 吉野拾遺 四條縄手楠正行討死之図 1886

月岡芳年 藤原保昌月下弄笛図 1883

月岡芳年 平維茂戸隠山鬼女退治図 1887頃

月岡芳年 月百姿 玉兎 孫悟空 1889

月岡芳年 風俗三十二相うるささう 寛政年間処女之風俗 1888

 幕末維新の激動の時代を駆け抜けた浮世絵の鬼才、月岡芳年(つきおか・よしとし)。血みどろな場面を生々しく描いた「無惨絵」から、武者絵や役者絵、歴史画、美人画へと多様な展開を見せ、晩年には鋭い構成力を発揮した作品を残すなど幅広く活躍し、人気を博した。

 本展では、世界屈指の芳年コレクションである西井正氣(にしいまさき)の所蔵品から選りすぐった作品群を展示し、芳年の全貌を紹介。これまで高知県立美術館で、芳年と同時代に活躍した絵師として取り上げてきた、土佐の絵金、河田小龍や江戸で活躍した河鍋暁斎などの絵師たちと気脈を通じながら、その鋭い構成力で時代を体現した、芳年作品の魅力に迫る。