EXHIBITIONS

これはダンスか?「大野一雄」は終わらない。

大野一雄展「日常の糧」

103歳で逝った舞踏家の生活をたどる

若山美術館
2018.09.28 - 12.08

大野一雄 1960年代、稽古場で

大野一雄 1980年ナンシーで「花になる」

大野一雄 1985年自宅の台所で

 『わたしのお母さん』『死海 ウインナーワルツと幽霊』『睡蓮』などを演じ、日本における「舞踏」の創始者のひとりとして知られる大野一雄。舞踏家として世界中で活躍するようになるまで、女学校の体育教師を務め、定年後は同じ学校で建物の修繕などを行う営繕職に勤しんだ。

 近年では、川口隆夫の舞踊作品《大野一雄について》(2017)が上演されるなど、103歳で没してなお、後世の芸術家らに影響を与え続けている。

 本展は、そんな大野の知られざる日常にフォーカス。未公開のスナップ写真100点やプライベートビデオ、近親者の証言映像を公開し、「大野一雄」の内奥に迫ることを試みる。