EXHIBITIONS

NPO法人 ART BASE百島 企画展

CROSSROAD 3:人間よ戦え 生活の場を確保せよ

アートベース百島、日章館、乙1731-GOEMON HOUSE
2018.10.06 - 11.04

榎忠 FALCON C2H2 撮影=Takumi Ota © Chu Enoki

 NPO法人ART BASE百島が、2017年より改修を進めてきた島内の空き家「乙1731-GOEMON HOUSE」で、現代美術家の榎忠柳幸典、そしてこの空き家の改修工事を行う職人集団「百島工房」とのコラボレーション展を開催する。

 人口400人弱と推測され、宿泊・飲食の施設がほぼない状況にある広島県尾道市の離島・百島にある、旧中学校舎を活用して活動をしてきたアートベース百島。47年間空き家となっていた廃屋をアート・ハウス・プロジェクトとして改修し、アートとともに宿泊ができる「乙1731–GOEMON HOUSE」を2019年夏にオープンする。

 本展では「乙1731–GOEMON HOUSE」を展覧会の会場に、宿泊施設として運用開始予定に先駆けて、建物のメインとなる特大の五右衛門風呂を公開。また、榎忠の過激な作品を母屋の大広間に、柳幸典の先鋭な新作を家の御神体として据え、職人集団「百島工房」と競演する。

 日本の「いま/分岐点」を考える現代美術の展覧会「CROSSROAD」の第3弾ともなる本展。改修された空き家で現代のエネルギーの大量消費を再考し、「生活=芸術」のかたちを思索する戦いの場となることを目指す。

 開催初日の10月6日(土)には、オープニングイベントとして榎忠の大砲の作品《祝砲》と五右衛門風呂のかまど開きを予定している。※台風の影響で10月21日(日)に延期