EXHIBITIONS
江戸にあそび、街道をゆく―北斎・広重競べ―
和泉市久保惣記念美術館の浮世絵版画コレクションより
江戸後期に活躍した2人の天才絵師、葛飾北斎と歌川広重の浮世絵版画を展観し、東海道の旅や江戸の名所・名物見物を追体験する展覧会が開催される。
浮世絵版画の最高傑作とも称される北斎の「冨嶽三十六景」、そして広重の名を一躍広めた保永堂版「東海道五十三次」。同時代に生きた2人は、ともに風景画の分野で人気を博し、いまでは世界でもっとも有名な浮世絵師として広く知られている。
両者の機運を高めたのは、江戸の街道や宿場の整備によって物見遊山をする人々が増え、旅の心得や地図、名所案内などの出版が盛んになったこと。この波に乗り、北斎は大胆な構図で様々な角度から望む富士の雄姿をとらえ、広重は繊細な感性で季節の移ろいを叙情豊かに描いた。
本展では風景画のほか、「花のお江戸」への憧れを掻き立てる名所絵や役者絵、美人画も合わせた約150点を展示。同じテーマを扱いながら、当地の特産品や風俗をユニ一クな視点で描いた北斎と、季節や時の変化を表現した広重、それぞれの魅力に迫る。
浮世絵版画の最高傑作とも称される北斎の「冨嶽三十六景」、そして広重の名を一躍広めた保永堂版「東海道五十三次」。同時代に生きた2人は、ともに風景画の分野で人気を博し、いまでは世界でもっとも有名な浮世絵師として広く知られている。
両者の機運を高めたのは、江戸の街道や宿場の整備によって物見遊山をする人々が増え、旅の心得や地図、名所案内などの出版が盛んになったこと。この波に乗り、北斎は大胆な構図で様々な角度から望む富士の雄姿をとらえ、広重は繊細な感性で季節の移ろいを叙情豊かに描いた。
本展では風景画のほか、「花のお江戸」への憧れを掻き立てる名所絵や役者絵、美人画も合わせた約150点を展示。同じテーマを扱いながら、当地の特産品や風俗をユニ一クな視点で描いた北斎と、季節や時の変化を表現した広重、それぞれの魅力に迫る。