EXHIBITIONS
サイトウマコト「みえるもの」
タカ・イシイギャラリー 六本木で、サイトウマコトによる個展「みえるもの」が開催されている。
サイトウマコトは1952年福岡県生まれ。東京都在住。本展では、近年サイトウが取り組み始めた抽象的な大型ペインティング作品の新作4点を展示。ルシアン・フロイドやフランシス・ベーコン、アントナン・アルトーなどの顔を主題に、コンピューター上で解体・再構成した網点状の設計図を制作し、これを絵筆で描くポートレイト作品で知られている。
今回の展示で紹介される新作は、多数のポートレイトのデータの断片を組み合わせることで制作された。サイトウは、モニター上でレイヤーを重ね完成イメージを見出す過程を言及しており、その制作には「見ること」が通底している。
設計図をもとに原色の無数の網点で描かれる絵画は、画面構成に特徴がある。今回の作品には、サイトウ自身が鉛筆で描いたドローイングのレイヤーが加えられている。黒で描かれた線と形が示され、意味を結ばない構成が用いられた。これまでの制作に加え、サイトウは「描く」という行為を作品に取り入れている。
サイトウのポートレイトシリーズは、昨年発表された「トロール」シリーズでも特徴が見られ、近年は原初的な主題を選ぶ傾向が強まっている。制作アプローチが転機を迎えつつある点が示されているとのこと。
サイトウマコトは1952年福岡県生まれ。東京都在住。本展では、近年サイトウが取り組み始めた抽象的な大型ペインティング作品の新作4点を展示。ルシアン・フロイドやフランシス・ベーコン、アントナン・アルトーなどの顔を主題に、コンピューター上で解体・再構成した網点状の設計図を制作し、これを絵筆で描くポートレイト作品で知られている。
今回の展示で紹介される新作は、多数のポートレイトのデータの断片を組み合わせることで制作された。サイトウは、モニター上でレイヤーを重ね完成イメージを見出す過程を言及しており、その制作には「見ること」が通底している。
設計図をもとに原色の無数の網点で描かれる絵画は、画面構成に特徴がある。今回の作品には、サイトウ自身が鉛筆で描いたドローイングのレイヤーが加えられている。黒で描かれた線と形が示され、意味を結ばない構成が用いられた。これまでの制作に加え、サイトウは「描く」という行為を作品に取り入れている。
サイトウのポートレイトシリーズは、昨年発表された「トロール」シリーズでも特徴が見られ、近年は原初的な主題を選ぶ傾向が強まっている。制作アプローチが転機を迎えつつある点が示されているとのこと。

