壁を装う展 - Wall Covering and Beyond

　21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3で「壁を装う展 - Wall Covering and Beyond」が開催される。

　本展は、1849年の創業以来、人々の暮らしを彩るインテリア商品を開発・提供してきたサンゲツが、コンテンポラリーデザインスタジオ「we＋（ウィープラス）」を迎えて実施する企画展である。「壁装材」をデザインと文化の視点から再解釈するリサーチプロジェクトとして構成される。

　日本の壁紙は、自然環境や住宅様式の変化、海外文化との交流を背景に、素材や技術の進化を重ねながら独自の発展を遂げてきた。サンゲツがこれまで手がけてきた数万点におよぶ壁紙のアーカイブには、時代を超えて受け継がれてきた技術や美意識、空間表現の可能性が蓄積されている。

　本展では、その膨大なアーカイブを起点に、「壁を装う」という文化の本質に迫る。素材や技術の進化、そこに宿る多様な美意識を通して、日本における壁装材文化の広がりと深みを探り、これからの壁装材のあり方を提示する。