手島領、南村杞憂、フルフォード素馨「Plastics」

　tagboatで、手島領、南村杞憂、フルフォード素馨による展覧会「Plastics」が開催されている。

　本展では、表面的な印象や偽りのなかに潜む本質を提示した3名のアーティストによる作品を展示。

　手島領は、クリエイティブディレクターなど多岐に活躍しながら、現代アーティストとしても作品を発表。オリジナルキャラクター「BABYBOY」は、戦士として社会問題に立ち向かう幼児の姿を描き、ネオンカラーの鮮やかなイメージには、切迫する世界の現状に対する希望が込められている。

　南村杞憂は、ネット上のトレンドやミームなど、インターネットやSNSを巡る現象をテーマに制作。デジタル情報の刹那的な輝きとその危うさに着目し、情報の流動性やデジタル時代の記憶のあり方を表現する。

　フルフォード素馨は「信じられるものは何か」という問いをもって、関係性や距離感、愛情をテーマに作品を描いている。日々受け取る情報が無意識のうちに再構築される過程が映し出される。