EXHIBITIONS

新版画—風景画の変遷 松亭・巴水・紫浪・光逸・江逸

2025.02.15 - 03.16, 2025.03.20 - 04.20

川瀬巴水 東京二十景 馬込の月 (後期展示)

 川崎浮世絵ギャラリーで「新版画—風景画の変遷 松亭・巴水・紫浪・光逸・江逸」が開催されている。

 新版画は、大正期に版元の渡邊庄三郎(現・渡邊木版美術画舗初代)と、当時気鋭の画家と彫師、摺師の協業により制作された木版画だ。浮世絵の木版技術を受け継ぎながら、さらに実験的で精緻な彫摺の工程を経て、芸術性の高い斬新な版画作品が生み出された。

 本展は、昨年好評を博した新版画展の続編で、新版画における風景画の変遷をより深く掘り下げる。新版画を代表する画家・川瀬巴水をはじめ、近年注目される笠松紫浪や土屋光逸、石渡江逸の未公開作品も紹介。また、新版画の誕生に影響を与えた歌川広重や小林清親の傑作を含む約140点の作品を前後期で展覧している。