EXHIBITIONS
藤田嗣治 猫のいる風景 -かたわらの動物たち-
軽井沢安東美術館で「藤田嗣治 猫のいる風景 -かたわらの動物たち-」が開催される。
藤田嗣治が猫と暮らし始めたのは、渡仏して間もなくのことだった。パリで足にまとわりついてきた猫を拾い上げ、自宅に連れ帰ったのがきっかけだったという。それ以降、藤田は身近な画題として猫を描き始める。1920年代、藤田は裸婦像に猫を登場させ、繰り返し制作した自画像にも猫を描き込むようになり、猫はおかっぱ頭やロイドメガネとともに、藤田を象徴するアイコン的存在となった。
その後、猫ばかりを収めた版画集『猫十態』や、イギリスの詩人マイケル・ジョセフの詩とともに、藤田の猫21匹が登場する版画本『猫の本』、小説家で詩人のエリザベス・コーツワースが綴った猫の詩に藤田がまどろむ猫の素描を寄せた絵本『夜と猫』を出版する。《猫の教室》(1949)では、擬人化された猫の先生と生徒たちが登場し、自由気ままに振舞う子どもたちと賑やかな教室の情景が描かれた。彼らは個性をまとい表情も十人十色だが、描き方には一定のパターンが見られる。
本展では、藤田が「友」と呼び、愛しんだ猫のほか、犬やほかの動物たちが描かれた作品もあわせて紹介。また《天蓋の裸婦》(1954)同館初公開する。加えて、7月17日より一部展示替えをし「終戦80年記念 藤田嗣治 戦争の時代」展とその関連事業を開催する予定だ。
藤田嗣治が猫と暮らし始めたのは、渡仏して間もなくのことだった。パリで足にまとわりついてきた猫を拾い上げ、自宅に連れ帰ったのがきっかけだったという。それ以降、藤田は身近な画題として猫を描き始める。1920年代、藤田は裸婦像に猫を登場させ、繰り返し制作した自画像にも猫を描き込むようになり、猫はおかっぱ頭やロイドメガネとともに、藤田を象徴するアイコン的存在となった。
その後、猫ばかりを収めた版画集『猫十態』や、イギリスの詩人マイケル・ジョセフの詩とともに、藤田の猫21匹が登場する版画本『猫の本』、小説家で詩人のエリザベス・コーツワースが綴った猫の詩に藤田がまどろむ猫の素描を寄せた絵本『夜と猫』を出版する。《猫の教室》(1949)では、擬人化された猫の先生と生徒たちが登場し、自由気ままに振舞う子どもたちと賑やかな教室の情景が描かれた。彼らは個性をまとい表情も十人十色だが、描き方には一定のパターンが見られる。
本展では、藤田が「友」と呼び、愛しんだ猫のほか、犬やほかの動物たちが描かれた作品もあわせて紹介。また《天蓋の裸婦》(1954)同館初公開する。加えて、7月17日より一部展示替えをし「終戦80年記念 藤田嗣治 戦争の時代」展とその関連事業を開催する予定だ。