EXHIBITIONS

企画展

岩竹理恵+片岡純也×コレクション 重力と素材のための図鑑

岩竹理恵 室内画36 野外彫刻のある室内 2024 作家蔵 撮影:髙橋健治

 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で「企画展 岩竹理恵+片岡純也×コレクション 重力と素材のための図鑑」が開催される。

 2013年よりユニットでの作品発表を始めた岩竹理恵+片岡純也(ともに1982年生まれ)。イメージの連想によって絵画の空間性を思索する岩竹の平面作品と、身の回りや自然の現象から着想を得た片岡のキネティック作品とを、インスタレーションとして構成することを通して、身体性や時間性を喚起する新たな視覚体験をうながしてきた。

 本展は、曼荼羅、大津絵、鯰絵、茶器などの日本美術を中心に岩竹と片岡、神奈川県立近代美術館の学芸員が作品を選定し、同館のコレクションに新たな光をあてる企画。対象をほかのものになぞらえ、そこに実在しないものをあるように表現する「見立て」や、浮世絵の画中画などに示される絵画の「入れ子」構造など、日本美術に見られる造形的な特色と魅力を、遊び心のあるユニークな手法を通して探究する。