EXHIBITIONS

特別展 フィロス・コレクション

ロートレック展 時をつかむ線

2025.01.18 - 04.06

ロートレック エグランティーヌ嬢一座 1896年 リトグラフ Courtesy of “The Firos Collection"

 松本市美術館で「特別展 フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」が開催されている。

 アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックは、南フランスの伯爵家の息子として生まれた、幼いころから絵を描くことに関心を抱く。13歳のときに左脚を、14歳で右脚を骨折、以降下半身の成長が止まり、絵画に専念するようになる。1884年頃からパリのモンマルトルにアトリエを構え、そこに生きる歌手や芸人、娼婦たちの姿を描き、なかでも素早い描線と大胆な構図を活かしたポスターが一世を風靡した。

 本展では、ロートレックによる紙作品の個人コレクションとしては世界最大級と言われるアメリカのフィロス・コレクションより約240点を紹介する。コレクションの特徴である素描作品に始まり、ポスターを中心とする版画作品、雑誌や書籍のための挿絵、ロートレックが家族や知人にあてた手紙、私的な写真など、画家に肉薄した作品と資料を展示する。