EXHIBITIONS

蓮井幹生「朽ちゆく果てにも美は宿る」

YUGEN Gallery
2025.01.18 - 02.02
 YUGEN Galleryで蓮井幹生の個展「朽ちゆく果てにも美は宿る」が開催される。

 蓮井は1955年東京都生まれ。アートディレクターとして活躍しながら写真を独学し、88年に写真家へ転向。以来、広告やポートレートを中心に活躍している。キャリア初期から自然の摂理をテーマとする写真作品を発表し、2009年にはフランス国立図書館に作品が収蔵された。

 本展では、能登半島地震により割れ、欠けた国宝級の作品を撮影した写真作品17点を本邦初公開する。110年以上続く石川県小松市の九谷焼の窯元「錦山窯」。能登半島地震の被災で大事は免れたものの三代にして人間国宝・吉田美統をはじめとする名工らによる作品の多くが破損した。

 今回、蓮井は地震によって破壊されてしまった錦山窯の所蔵作品を1億画素の超高画素センサーカメラで撮影。自然災害を語る記録として、さらに普遍なる美の現れとして表現している。