あつまれ！どうぶつの模様

　文化学園服飾博物館で「あつまれ！どうぶつの模様」が開催されている。

　鳥や獣などの動物をモチーフとした模様を衣服に取り入れることは、様々な地域で見られる。それらの動物の模様からは、それぞれの民族がどのような動物を目にし、どのように暮らしを営んでいるのかが垣間見える。

　また、空を飛ぶ鳥、牙を持つ獣など、人にはない能力が備わる動物に畏敬の念や神秘性を感じ、自らの願いを託して模様に取り入れることもある。さらに、人間の願望や創造力が現実を超越した空想の動物をつくり出し、縁起の良い存在として服の上に表すこともある。

　本展では、世界各地の衣服に表される動物の模様を集め、それらの持つ意味を探り、遠ざかりつつある人間と動物の本来あるべき関係を改めて考える。