木村佳代子「VIS VIVA FLORA」

　ギャルリーためながで、木村佳代子による個展「VIS VIVA FLORA（ヴィス・ヴィヴァ・フローラ）」が開催されている。

　本展では、アートフェアやグループ展など、活躍が目覚ましい木村の新作約40点を一堂に展覧。

　本展タイトル「VIS VIVA FLORA（＊）」は、木村が花のモチーフに込めた「生命の強さ、美しさ」を表している。力強よく生きる命だからこそ、同時にその終わりが色濃く浮かび上がるように、ふとした瞬間に感じることのあるこの世界の「時間」「命」「死」、またそれらを包括する「宇宙」を表現。何層にも様々な色の絵具を塗り重ねることで生まれる下地の深い奥行きと、細密かつ鮮やかに描かれた花の対比も相まって、深い魅力に満ちている。

　また、11月7日より初の画集「FLORAISON フロレゾン 木村佳代子作品集」が日貿出版社より発売されたほか、本展ではイタリアの老舗フレグランスブランド「サンタ・マリア・ノヴェッラ」との特別なコラボレーションで、会場では花の香りに包まれるひと時が提供されている。

　＊──「VIS VIVA」＝「生きる力」、「FLORA」＝「花」「花の女神」の意。