EXHIBITIONS
エットーレ・スパレッティ「歩きに歩いて ぼくは見つけた 愛の井戸を」
タカ・イシイギャラリー 京都で、イタリア人アーティスト、エットーレ・スパレッティによる個展「歩きに歩いて ぼくは見つけた 愛の井戸を」が開催されている。
エットーレ・スパレッティ(1940〜2019)は、イタリア、ペスカーラのカッペッレ・スル・ターヴォ生まれ。亡くなるまで同地を拠点とした。スパレッティは、絵画と彫刻が融合する作品群を通じて、古典性と現代性の邂逅を打ち立てた。スパレッティの造形言語からはあらゆる修辞が取り払われており、かわりに幾何学な形状や原型的な形体が取り戻されている。その基盤にある一連のコンセプトは、スパレッティの仕事をミニマル・アートから明確に差別化するものとなっている。
今回のプロジェクトは、エットーレ・スパレッティ財団とクリスティアーノ・ライモンディのキュレーションにより、築150年の京町家であるタカ・イシイギャラリー 京都のスペースで展開される。
会場では、まるで古来からそこに存在するかのように、スパレッティの作品がこの邸宅に息づく。坪庭を見渡す場所に置かれた作品は、自然光の変化に応じ次々と色合いを移行させることで、その姿を変えていく。
いっぽう、床の間という不可侵の空間に置かれた作品は、作家が操る記号体系を顕示。最後の部屋では、土間床に広がる「逆さまの空」を介し、夕暮れの色彩が室内に運び込まれる。
エットーレ・スパレッティ(1940〜2019)は、イタリア、ペスカーラのカッペッレ・スル・ターヴォ生まれ。亡くなるまで同地を拠点とした。スパレッティは、絵画と彫刻が融合する作品群を通じて、古典性と現代性の邂逅を打ち立てた。スパレッティの造形言語からはあらゆる修辞が取り払われており、かわりに幾何学な形状や原型的な形体が取り戻されている。その基盤にある一連のコンセプトは、スパレッティの仕事をミニマル・アートから明確に差別化するものとなっている。
今回のプロジェクトは、エットーレ・スパレッティ財団とクリスティアーノ・ライモンディのキュレーションにより、築150年の京町家であるタカ・イシイギャラリー 京都のスペースで展開される。
会場では、まるで古来からそこに存在するかのように、スパレッティの作品がこの邸宅に息づく。坪庭を見渡す場所に置かれた作品は、自然光の変化に応じ次々と色合いを移行させることで、その姿を変えていく。
いっぽう、床の間という不可侵の空間に置かれた作品は、作家が操る記号体系を顕示。最後の部屋では、土間床に広がる「逆さまの空」を介し、夕暮れの色彩が室内に運び込まれる。