EXHIBITIONS

東広島市制施行50周年記念

日本刀の美 ―大山住宗重と広島ゆかりの刀剣

2024.10.15 - 12.01
 東広島市立美術館で「東広島市制施行50周年記念 日本刀の美 ―大山住宗重と広島ゆかりの刀剣」が開催されている。

 東広島ゆかりの刀鍛冶に大山住宗重と銘する刀工がいる。大山鍛冶は、建武年間頃(14世紀中頃)に筑前の左一派が大山(東広島市八本松町・広島市安芸区瀬野)に来住したといわれる中世の芸州の刀工。宗重は大山において室町時代中期から末期にかけて活躍し、数代続いたが現存する刀剣の数はわずかに限られている。

 本展は、所在が確認された宗重の刀剣15振を一堂に展覧する初の機会となる。また、鎌倉時代から江戸時代までの広島ゆかりの刀工による刀剣ならびに、県内で活躍する現代刀匠の作品や、全国的に知られる景光、虎徹、助廣などの名工たちによる優れた刀剣のほか、鐔つばをはじめとする刀装具などをあわせて紹介。日本刀の繊細で力強く、華やかな美の世界に迫る展覧会となるだろう。