Opening Show「光灯」

　2024年9月、東京・神田にオープンしたギャラリー光灯で、オープニングショーとしてグループ展「光灯」が開催されている。

　本展では、東京、滋賀、沖縄など国内各地を拠点に意欲的な活動を続ける気鋭アーティスト6名による新作を発表。彼らは皆、1980〜90年代生まれで、同じ時代を共有しつつも、これまで交わることなく活動してきた。しかし、それぞれのルーツや生活と向きあい、目を凝らしながら日々を生きる実感を掴むように制作をしているという共通点を持つ。

　本展のタイトルであり、ギャラリー名でもある「光灯」は、アーティストのまなざしが光り、世の中や未来を照らす灯となることを意味している。いつの時代もアーティストたちは鋭い観察眼を持ち、街の変化や人々の機微を感じとってきた。その視点や視線は、めまぐるしく変化する現代社会において、私たちが進むべき道筋を照らし、生き抜くためのヒントを与えてくれるだろう。

　それぞれの場所から未来へと邁進していくアーティストたちが、日々と向きあいながら制作した作品は、私たちが一歩一歩前に進むための手助けとなるかもしれない。アーティストたちの現在地を表す作品が一堂に会するこの機会に足を運んでみてほしい。

　出展作家は、越智康貴、左刀大地、鈴木由衣、谷口正造、森本将平、山口幸士。