EXHIBITIONS

栗林隆《元気炉》

青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、八戸市美術館、十和田市現代美術館、弘前れんが倉庫美術館
2024.08.09 - 09.01

栗林隆 元気炉 青森県立美術館 展示風景

 栗林隆による《元気炉》が、青森県内5館、青森県立美術館(8月9日〜8月11日)、青森公立大学 国際芸術センター青森(8月14日〜8月15日)、八戸市美術館(8月18日、8月19日、8月21日)、十和田市現代美術館(8月24日、8月25日)、弘前れんが倉庫美術館(8月28日〜9月1日)を巡回する。

 栗林は、空間の内と外、自然と人間、人間同士のあいだにある境界など、あらゆる時代や場所に存在する「境界」に目を向け、その意味を問い直すような作品を制作してきた。《元気炉》は、原子炉の形状をした構造物に薬草の香りを帯びた蒸気を発生させ、観客が中に入る体験型の作品だ。作品を稼働する美術館でも各地域に自生する薬草をブレンドして使用。栗林が海外で発表した《元気炉》の映像作品も展示。

 また、本アートフェスでは、「Aomori GENKI-RO Trip」と題して、青森の各地域に伝わる郷土音楽からジャズ、クラッシックなど、地元で活動する奏者たちと音楽家・辰田翔がライブ演奏を行う。さらに、写真家で映像作家の志津野雷も同行しその様子を記録。《元気炉》は、2024年のテーマである「つらなりのはらっぱ」を体現するように、青森5館を旅し、各地域に継承される伝統文化や人々との交流を重ねながら、本アートフェスのフィナーレを飾る。