モリマサト（Masato Mori）「Snaker」

　INS Studioで、モリマサト（Masato Mori）による個展「Snaker」が開催されている。

　本展は、NANZUKA UNDERGROUNDで開催されるモリの新作個展「ヒゴロノオコナイ」（〜7月7日）のサテライト会場となっており、音楽レーベル「Snaker」との共同企画展だ。同レーベル内のアートワークを担うモリが、これまでに制作してきた「Snaker」のカバービジュアル11点のペイント作品とともに、日常生活からインスピレーションを受けて制作された複数の大型作品が展示。

　旧友でもある5iveが主催する現代版ライブラリー・ミュージックレーベル「Snaker」。世界中のアーティストがライブラリー・ミュージックの現代版として「Snaker」に残した音源は、デジタル配信されることなくレコード盤のみでリリースされ、すべてのアルバムにモリのアートワークが施されている。

　本展のメインビジュアルである「実家の2階（2011）」は、様々な「柄」が混在したモリの部屋の様子がスプレーペイントのみで描かれたもので、そのパターンをトリミングし、「Snaker」のカバービジュアルとして新たに制作された11点のペインティング作品（近年では音源から着想を得て、柄以外のモチーフを描いた作品も制作）と2023年、5iveとPowderのベトナムツアーに同行した際の実体験を絵日記として描いた大型作品2点を展示。

　10年以上継続されてきたモリの唯一のコミッションワークでもある「Snaker」シリーズの初の展覧会であり、過去作から最新作まで会場内の作品はすべて初公開となっている。