表良樹「アトリエの鉱脈」

　KANA KAWANISHI GALLERYで、表良樹による個展「アトリエの鉱脈」が開催されている。

　表良樹 （おもて・よしき）はこれまで、大きな運動や成り立ちを、日常的なスケールに転換させる作品群を制作してきた。地殻変動や大気など、生活者の視点ではとらえづらいより大きな周辺の現象を、彫刻作品などに投影し、身体的に実感しえるものとして提示する。

　5年ぶりの個展となる本展では、アーティストとしての日常から生成される物事を作品に固定させる新シリーズ「Streak」を軸に、地質学的に形成される鉱物や鉱脈を連想させる展覧会を組み上げる。

​　世界的に変化の速度が増す忙しない現代において、圧倒的な時間軸とスケール感に思いを馳せる本展を体験してほしい。