EXHIBITIONS
第17回 shiseido art egg
岩崎宏俊「ブタデスの娘/ Daughter of Butades」
資生堂ギャラリーで、第17回 shiseido art egg 岩崎宏俊による個展「ブタデスの娘/ Daughter of Butades」が開催されている。
「shiseido art egg」は、資生堂が新進アーティストを応援する公募プログラムで、人々の感性と多様な価値観を刺激し、新たな美の可能性を押し広げるアーティストに個展開催の機会を提供するものだ。2006年にスタートして以来、延べ48名(組)の入選アーティストが個展を開催、その後も活躍の幅を広げている。
第3期となる本展では、岩崎宏俊の個展を開催。岩崎は実写映像をトレースしてアニメーションを制作するロトスコープという手法に着目し、その芸術表現としての可能性を探求してきた。本展では、パンデミックの影響で直接会うことの叶わなくなった人や残された風景の記録映像をトレースした作品を制作している。
岩崎はその制作行為自体が「追憶」であるととらえ、大プリニウスが『博物誌』に記した絵画の起源とされるエピソード、「ブタデスの娘」が離別する恋人の影の輪郭を壁に写した行為と重ねあわせる。アニメーションの原画やインスタレーション作品なども展示し、それらを通じ、描くこと、創ることの根源や私たちの記憶の在り方について問いかける。
「shiseido art egg」は、資生堂が新進アーティストを応援する公募プログラムで、人々の感性と多様な価値観を刺激し、新たな美の可能性を押し広げるアーティストに個展開催の機会を提供するものだ。2006年にスタートして以来、延べ48名(組)の入選アーティストが個展を開催、その後も活躍の幅を広げている。
第3期となる本展では、岩崎宏俊の個展を開催。岩崎は実写映像をトレースしてアニメーションを制作するロトスコープという手法に着目し、その芸術表現としての可能性を探求してきた。本展では、パンデミックの影響で直接会うことの叶わなくなった人や残された風景の記録映像をトレースした作品を制作している。
岩崎はその制作行為自体が「追憶」であるととらえ、大プリニウスが『博物誌』に記した絵画の起源とされるエピソード、「ブタデスの娘」が離別する恋人の影の輪郭を壁に写した行為と重ねあわせる。アニメーションの原画やインスタレーション作品なども展示し、それらを通じ、描くこと、創ることの根源や私たちの記憶の在り方について問いかける。