EXHIBITIONS

四谷シモン「人形とパステル画」

 Galerie LIBRAIRIE6で四谷シモンの個展「人形とパステル画」が開催される。

 四谷シモンは1944年東京・五反田生まれ。10歳で人形をつくり始め、川崎プッペや林俊郎のもとで技術を磨く。65年、古書店で偶然手に取った雑誌『新婦人』で澁澤龍彦の紹介によるハンス・ベルメールの球体関節人形の写真に衝撃を受け、それまでの人形制作方法を捨てる。人形とは「人のかたち」を持ち関節で動くもの、人形とは人形そのものであると悟り、以後、独学で球体関節人形の制作を始め新しい人形表現を探求。現在も「人形とは何か」を追求することで自らの存在を問い続ける。

 本展では《未来と過去のイヴ》(1973)、《天使ー澁澤龍彦に捧ぐ》(1990) に加えて近年に制作された人形、新作パステル画など、半世紀にわたる作品を展示。