EXHIBITIONS
田村正樹「水と油」
OIL by 美術手帖ギャラリーで、田村正樹による個展「水と油」が開催されている。
田村正樹は、2018年に多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業後、2023年に東京藝術大学大学院を修了。学生時代より学内外での発表を重ね、現在も東京を拠点に活動している。
田村は「自己の内的イメージを掘り下げ、この世界の有り様をとらえること」をテーマとして、油彩画や銅版画など幅広い技法で作品を制作してきた。その作品世界では、自身の想像力のなかで紡がれたフィクションの物語と、社会情勢といったリアルが混ざりあっている。様々な国の文化、文字、時代性が渾然一体となったような謎めいた田村の作品は、観者に強いインパクトを残し、懐かしさを感じさせ、そのモチーフはときに不穏ながらもおとぎ話のように豊かで遥かな世界を彷彿させる。
また田村は、本展のテーマ「水と油」のように、相反するふたつのものの存在が自身の作品における一貫したテーマでもあると語っている。水と油、生と死、自己と他者など、ふたつの要素の間にあるものを探求することで、世界が二項対立ではなくその「間」も含んでいることを絵画によって証明しようと試みる。
本展では、油絵具を用いた新作14点を含む約45点を発表。田村が空想の世界に思いを馳せながら、画家の目を通して掴み取ろうとしている、この世界のいま・ここの有り様を垣間見ることのできる機会となっている。
田村正樹は、2018年に多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業後、2023年に東京藝術大学大学院を修了。学生時代より学内外での発表を重ね、現在も東京を拠点に活動している。
田村は「自己の内的イメージを掘り下げ、この世界の有り様をとらえること」をテーマとして、油彩画や銅版画など幅広い技法で作品を制作してきた。その作品世界では、自身の想像力のなかで紡がれたフィクションの物語と、社会情勢といったリアルが混ざりあっている。様々な国の文化、文字、時代性が渾然一体となったような謎めいた田村の作品は、観者に強いインパクトを残し、懐かしさを感じさせ、そのモチーフはときに不穏ながらもおとぎ話のように豊かで遥かな世界を彷彿させる。
また田村は、本展のテーマ「水と油」のように、相反するふたつのものの存在が自身の作品における一貫したテーマでもあると語っている。水と油、生と死、自己と他者など、ふたつの要素の間にあるものを探求することで、世界が二項対立ではなくその「間」も含んでいることを絵画によって証明しようと試みる。
本展では、油絵具を用いた新作14点を含む約45点を発表。田村が空想の世界に思いを馳せながら、画家の目を通して掴み取ろうとしている、この世界のいま・ここの有り様を垣間見ることのできる機会となっている。