EXHIBITIONS
石内都「The Drowned」
The Third Gallery Ayaで、石内都による個展「The Drowned」が開催されている。
2019年の台風19号で被災した川崎市市民ミュージアム所蔵の画像が溶けカビに覆われた作品を、石内自身が撮り、2021年に西宮市大谷記念美術館で開催した「見える / 見えない、写真のゆくえ」展で発表した。その後に撮影した作品を含め「The Drowned」としては初の個展となる。
母の遺品という個人的なものを撮影した2005年の「Mother’s」から始まった、遺されたものを撮影する石内の仕事は、広島の被爆者の衣服や遺品を撮った「ひろしま」を経て、メキシコのフリーダ・カーロの遺品を捉とらえた「Frida by Ishiuchi」へと展開。「The Drowned」はその系譜に位置付けられる。温暖化という地球規模の気候変動が引き起こした自然災害が撮影のきっかけとなっているという点で、どの作品よりも 「いま」を写し出している。
同廊では、1996年の「ChromosomeXY」を開催以来、7回目の石内の個展となる。石内は「私の作品はドキュメンタリーではなく、創作で個人的な表現なんだと言ってきたが、記録して伝えるということの写真の本質を、いまになって改めて気づき、色々考えている」と最近になって語っている。本展は、「写真」作品を中心に展覧会を開催してきた同廊として、写真と表現、石内都の写真を深く考える機会ととらえている。
2019年の台風19号で被災した川崎市市民ミュージアム所蔵の画像が溶けカビに覆われた作品を、石内自身が撮り、2021年に西宮市大谷記念美術館で開催した「見える / 見えない、写真のゆくえ」展で発表した。その後に撮影した作品を含め「The Drowned」としては初の個展となる。
母の遺品という個人的なものを撮影した2005年の「Mother’s」から始まった、遺されたものを撮影する石内の仕事は、広島の被爆者の衣服や遺品を撮った「ひろしま」を経て、メキシコのフリーダ・カーロの遺品を捉とらえた「Frida by Ishiuchi」へと展開。「The Drowned」はその系譜に位置付けられる。温暖化という地球規模の気候変動が引き起こした自然災害が撮影のきっかけとなっているという点で、どの作品よりも 「いま」を写し出している。
同廊では、1996年の「ChromosomeXY」を開催以来、7回目の石内の個展となる。石内は「私の作品はドキュメンタリーではなく、創作で個人的な表現なんだと言ってきたが、記録して伝えるということの写真の本質を、いまになって改めて気づき、色々考えている」と最近になって語っている。本展は、「写真」作品を中心に展覧会を開催してきた同廊として、写真と表現、石内都の写真を深く考える機会ととらえている。