村山悟郎｜Data Baroque データのバロック

　Takuro Someya Contemporaty Artで、村山悟郎による個展「Data Baroque データのバロック」が開催されている。

　東京藝術大学在学中の2008年度に東京都現代美術館に作品が収蔵されたことで話題を呼ぶなど、つねに注目を集める村山は、科学やテクノロジーといったさまざまな領域と協働し、「いかに世界は創発するか」という根源的な思索をもとに、自己組織化のプロセスやパターンを絵画やドローイングを通してあらわしてきた。作品を通じ人間の創意の可能性を追求しており、外在的な環境やシステムとの相互関係のなかで自身の作品を発展させていくことを模索し続けている。

　新型コロナウィルスのパンデミックの最中に開催した初個展を経て二度目となる本個展では、東京都写真美術館で開催されている「記憶：リメンブランス―現代写真・映像の表現から」におけるプロジェクトの起点として制作されたおよそ700点におよぶドローイングのシリーズ「Data Baroque–機械学習のための千のドローイング－」から、約300点を展示。