EXHIBITIONS
稲垣元則 「Painting」
ギャラリーノマルで、稲垣元則による個展 「Painting」が開催されている。
稲垣元則は90年代初頭より、つねに変わらない姿勢で自己と対峙し、写真や映像、ドローイングなどのメディアを用いて作品を制作。ほかと比較しえない作風で高い評価を獲得している。主に木立や水辺の波間といった自然の風景や身体を主な題材とした写真や映像作品では、映し出される対象そのものより、その状態や揺らぎ、間合いの狭間に焦点をあて、見る人の意識のなかに浸透する、深く強い視覚体験を提示する。
約20年前の2004年、同廊での個展 「common」でデカルコマニーの手法を用いて描いた150号の油彩画を複数点発表。しかしいっぽうで、絵画を描くこと自体に不自由さを感じていた稲垣は、以降これまで長年にわたりキャンバスに描く行為自体を敬遠してきた。
本展では、稲垣にとって踏み絵ともされる"絵画を描くこと"に向き合うことをテーマとしている。
近年は地元・茨木を拠点に活動するアートプロジェクトユニット 「One Art Project」での取り組みや、一昨年のドイツ・デュッセルドルフでのレジデンスプログラムへの参加などを通し、様々な経験を積み重ねてきた稲垣。つねに独自の作風を深化させながら、本展でも新たなブレイクスルーに挑戦する。
稲垣元則は90年代初頭より、つねに変わらない姿勢で自己と対峙し、写真や映像、ドローイングなどのメディアを用いて作品を制作。ほかと比較しえない作風で高い評価を獲得している。主に木立や水辺の波間といった自然の風景や身体を主な題材とした写真や映像作品では、映し出される対象そのものより、その状態や揺らぎ、間合いの狭間に焦点をあて、見る人の意識のなかに浸透する、深く強い視覚体験を提示する。
約20年前の2004年、同廊での個展 「common」でデカルコマニーの手法を用いて描いた150号の油彩画を複数点発表。しかしいっぽうで、絵画を描くこと自体に不自由さを感じていた稲垣は、以降これまで長年にわたりキャンバスに描く行為自体を敬遠してきた。
本展では、稲垣にとって踏み絵ともされる"絵画を描くこと"に向き合うことをテーマとしている。
近年は地元・茨木を拠点に活動するアートプロジェクトユニット 「One Art Project」での取り組みや、一昨年のドイツ・デュッセルドルフでのレジデンスプログラムへの参加などを通し、様々な経験を積み重ねてきた稲垣。つねに独自の作風を深化させながら、本展でも新たなブレイクスルーに挑戦する。