EXHIBITIONS

特別展 「十三代三輪休雪 茶の湯の造形」

2023.10.20 - 12.10
 MOA美術館で、特別展 「十三代三輪休雪 茶の湯の造形」が開催されている。

 十三代三輪休雪は、山口県萩市に江戸時代初期から続く萩焼窯元の名家に生まれた。青年期にはアメリカに留学して現代アートを学び、アメリカで大陸ならではの大自然のエネルギーを体感し、帰国後の活動における基盤となった。十三代が手がける茶碗シリーズ 「エル キャピタン」には、大自然のエネルギーが表出しており、伝統の 「休雪白」と相まって独自の造形を生んでいる。

 本展は、十三代休雪の茶碗を中心に花活、水指などを展示し、日本美術界の第一線で活躍する千住博、杉本博司、室瀬和美の作品並びに南宋時代の墨蹟等を取り合わせる。現代と過去、現代と現代との交錯から生まれる美的展示空間と和敬清寂の世界を鑑賞してほしい。