EXHIBITIONS

チャールズ・コーハン 個展「SNOWBLIND」

2023.10.21 - 11.11
 GALLERYETHERで、チャールズ・コーハンの個展「SNOWBLIND」が開催されている。

 コーハンは、ハワイ大学マノア校美術・美術史部門版画科を担当する大学教授でもあり、国際的に活躍する版画家。コーハンは、カリフォルニア美術工芸大学を卒業後、クランブルック・アカデミー・オブ・アートにてM.F.A.を取得した。

 コーハンは 「Arm and Roller Press」の通称でアーティスト活動を行っており、ホノルルが拠点のLRC(Lithopixel Refactory Collective)の共同創業者としても知られている。

 GALLERY ETHER主催の2回目の個展「SNOWBLIND」で、光学現象を探求する複数の継続中の版画シリーズを発表する。これらの作品は、紫外線(UV)の浴びすぎによって起こる目の痛み、光角膜炎にかかったコーハン自身の経験からインスピレーションを得ている。この症状は、角膜と結膜の日焼けのようなもので、痛み、激しい涙、目の痙攣、瞳孔の収縮、明るい光による不快感を引き起こすことが知られている。

 コーハンが初めてこの症状を経験したのは、米国オレゴン州のフッド山登山中、標高2100メートルの地点で、継続的に制作されるシリーズを通じて、コーハンは網膜の熱傷と光学的な障害の影響について視覚的に考察するいっぽう、同時にそれらを「視覚の欠如」の心理的な比喩的表現として、さらなる考察を深めている。