宮島達男「Life Face on Gold」

　AKIO NAGASAWA GALLERY GINZAで、宮島達男による個展「Life Face on Gold」が開催されている。

　宮島は｢それは変化し続ける｣｢それはあらゆるものと関係を結ぶ｣｢それは永遠に続く｣の3つのコンセプトにもとづき作品制作を⾏っている。「Life Face on Gold」と題された本展は、⾦箔にエンボスが施されたペインティング作品を中⼼に、パフォーマンスの痕跡としてのドローイング作品などを展示する。

　⼀般に宮島作品といえば、明滅するデジタルカウンターを⽤いたオブジェが有名と言える。しかし近年ではそれらとともに、制作過程の⾏為を作品の要素として⾊濃く含んだペインティングやドローイングも精⼒的に制作されている。それは宮島がパフォーマンスアーティストとしてキャリアをスタートさせたことと無縁ではない。

　⾃分の代わりにパフォーマンスをするオブジェとしてデジタルカウンターガジェットを使⽤していたが、近年は並⾏して、ストレートに⾃⾝がパフォーマンスをすることによって作品を生み出している。本展では、今まであまり知られてこなかった宮島達男のもうひとつの顔が垣間⾒られる展覧会となっている。