後藤夢乃「Recreate the hidden goddess（隠された女神を再演する）」

　銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMで、後藤夢乃の個展「Recreate the hidden goddess（隠された女神を再演する）」が開催されている。

　後藤は1996年東京都生まれ。2022年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻を修了した。絵画と現実を近づける独特な世界観をつくり出すような、重厚感のある色を何層にも塗り重ねて生まれた凹凸が特徴的な作品を制作している。

　日本では約1年ぶりの個展開催となる本展では、高さ3メートルを超える大作を含む、新作約20点を展示。作品は会場内の各方角に設定したテーマにあわせて配置され、会場を一周することで、季節や生と死の循環の円を辿るように連続して繋がる展示構成となっている。東は「春・空気や風」、南は「秋・火」、西は「夏・水」、北は「冬・大地」とそれぞれ意味を持ち、方角と四元素や季節を対応させて魔法円をつくる魔術の儀式から着想を得た空間となっているという。なお、本展開催を記念して、後藤本人が色付けを行った3種のマルチプル作品も発表する。