EXHIBITIONS
Prospect
アートフロントギャラリーで南条嘉毅、竹中美幸、久野彩子のグループ展「Prospect」が開催されている。
南条はかつて土を使った絵画作品を制作していたが、芸術祭を機会に表現方法の幅を広げ、現在は空間構成に光と音を加えた演劇性のあるインスタレーションを行なっている。本展ではインスタレーションを通して試みてきた時間表現を古い家具を用いた立体作品として発表する。
竹中は樹脂やフィルムといった透明素材を通した光をおもな材料として作品を制作している。珠洲では、芸術祭のディレクターである北川フラムの「大蔵ざらえ」を機に、ある家から出てきた日記や手紙をもとに、かつて珠洲に実在した個人の視点をフィルターとして現在の珠洲を眺めながら、記憶を作品化した。本展では、その当時に出会った記録写真や民具の影を35ミリメートルフィルムに焼き付けることで、ものの背後にある小さな物語とともにフィルムに記録する作品を紹介する。
久野は細密鋳造という工芸の技術を用い都市風景を想起させる彫刻を制作している。普段は、小さな彫刻作品や、ジュエリーなどを制作していたが、奥能登への参加を機会に既存のファウンドオブジェクトとの融合を試み空間的な表現が可能となった。本展では奥能登で見つけた壊れた古道具の欠けた部分を、持ち主の記憶を大切にしながら細かな金属で再生した作品を展示する。
本展は今年開催される「奥能登国際芸術祭2023」に先駆けて、南条嘉毅がキュレーション・演出を手がけた芸術祭の主要施設「スズ・シアター・ミュージアム」より3人の作家(南条嘉毅、竹中美幸、久野彩子)を選出したグループ展となっている。
南条はかつて土を使った絵画作品を制作していたが、芸術祭を機会に表現方法の幅を広げ、現在は空間構成に光と音を加えた演劇性のあるインスタレーションを行なっている。本展ではインスタレーションを通して試みてきた時間表現を古い家具を用いた立体作品として発表する。
竹中は樹脂やフィルムといった透明素材を通した光をおもな材料として作品を制作している。珠洲では、芸術祭のディレクターである北川フラムの「大蔵ざらえ」を機に、ある家から出てきた日記や手紙をもとに、かつて珠洲に実在した個人の視点をフィルターとして現在の珠洲を眺めながら、記憶を作品化した。本展では、その当時に出会った記録写真や民具の影を35ミリメートルフィルムに焼き付けることで、ものの背後にある小さな物語とともにフィルムに記録する作品を紹介する。
久野は細密鋳造という工芸の技術を用い都市風景を想起させる彫刻を制作している。普段は、小さな彫刻作品や、ジュエリーなどを制作していたが、奥能登への参加を機会に既存のファウンドオブジェクトとの融合を試み空間的な表現が可能となった。本展では奥能登で見つけた壊れた古道具の欠けた部分を、持ち主の記憶を大切にしながら細かな金属で再生した作品を展示する。
本展は今年開催される「奥能登国際芸術祭2023」に先駆けて、南条嘉毅がキュレーション・演出を手がけた芸術祭の主要施設「スズ・シアター・ミュージアム」より3人の作家(南条嘉毅、竹中美幸、久野彩子)を選出したグループ展となっている。