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FOCUS #5 麥生田兵吾 「色堰き空割き息返かかか」

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 京都芸術センター ギャラリー北・南で 「FOCUS #5 麥生田兵吾 『色堰き空割き息返かかか』」が開催されている。

 同センターは、2018年より主催展覧会事業のひとつとして、経験や実績を積み重ね、着実に制作•発表を続けてきたアーティストを個展形式で紹介するシリーズ 「FOCUS」を行ってきた。第5回となる本展では、「色堰き空割き息返かかか(いろせきそらさきいきかえかかか)」と題して、写真を中心に活動を展開してきたアーティスト・麥生田兵吾(むぎゅうだ・ひょうご)にフォーカスを当てる。

 麥生田が写真を中心に展開する活動は、2つに大別される。1つは、自身が撮影した写真をウェブ上に日々公開する 「pile of photographys」。もう1つは、「人工的に作られた感性」などを意味する造語 「Artificial S」をテーマとした表現活動である。この 「Artificial S」は、「眼の原体験」「メタファー」「他者あるいは超他者」「制度化される風景」「生 / 死」という5つのテーマに細分化され、麥生田はこれまで、それぞれのテーマにもとづいて個展を開催してきた。

 本展で麥生田は、観者の感性や認識を批判的に捉え返すことを試みる。私たちが認識できるものと、できないもの。認識しているものの、ただの情報として退けられるもの。会場では、写真によって、私たちの認識と感性のあり方を探究してきた麥生田がつくる展示空間が広がる。