EXHIBITIONS

種子だけに趣旨が - this ground is still alive in Jingumae

ライトシード・ギャラリー+ワタリウム美術館前空き地
2023.06.16 - 07.25

「Reborn-Art Festival 2021-22」より、保良雄《This ground is still alive》(2022)

 ワタリウム美術館地下のライトシード・ギャラリーで、保良雄による個展「種子だけに趣旨が - this ground is still alive in Jingumae」が開催される。

 保良雄はテクノロジー、生物、無生物、人間を横軸でとらえ、存在を存在として認めることを制作の目的とするアーティスト。フランスと日本を拠点に活動しており、2018年には米・ポートランドのアーティスト・イン・レジデンス「END OF SUMMER」に参加。2020年にÉcole nationale supérieure des beaux-artsを修了している。

 本展では、「Reborn-Art Festival 2021-22」で発表した《This Ground is still alive》のアーカイヴを軸に、同作から発展的に生み出されたドローイング、写真、陶器、音響、苗などによる新作も発表。地下のカフェスペースと美術館前の空き地では、被災を経験した北の土地から東京に場所を移して農園をつくるプロジェクトが進行される。

 さらに、栽培される野菜、地中からの出土品なども「土の中にいつからか住んでいた物」として展示されるほか、奄美大島の泥染にオリジナル・プリントが施された限定Tシャツや、野菜の苗を地方から都市に移送する際に収録された「音」をもとにしたアートピースなども制作・販売されるという。